スペインのプロリーグで活躍する車椅子バスケットボールプレーヤー堀江航さんにお話を伺いました。今回はtwitterにてインタビューを行っています。twitterでのやりとりをまとめて掲載しています。

衛藤(以下「衛」) みなさん、こんばんわ。只今からプロ車椅子バスケ選手堀江航さんとのインタビューを始めます。インタビュアーは株式会社JMSの衛藤がつとめます。よろしくお願いします。
衛 それでは堀江さん、自己紹介をお願いします。
堀江(以下「堀」) 堀江航。スペインで車椅子バスケをしています。
衛 スペインで車椅子バスケですか!珍しいですね。ちなみに車椅子バスケって普通のバスケットボールとはルールが違うんですか?
堀 基本的には同じです。コートもバスケットも同じサイズです。いろいろな障害を持った選手がプレー出来るように選手に持ち点というのがあるのが特徴です。
衛 コートもバスケットも同じですか。色々な障害を持っている人とありますが、具体的にどのような障害を持たれている方がプレーしていますか?それと選手に持ち点があるっているのも面白いですね。どんなルールなんでしょうか?
堀 障害の度合いによって持ち点というのが与えられます。1点から、4.5点まであり、障害によって動きに制限がある選手ほど持ち点が低くなります。そしてコート内の持ち点合計が14点以内になるような選手の組み合わせで試合をします。
堀 脊髄損傷者や切断等が主です。脊髄損傷の部位によって、下腿や腹筋が使えるかどうかで、動きが違いが出ます。僕は片足切断で、持ち点は4・5点です。
衛 なるほど持ち点をつけることによって、各チームの戦力が公平になるようにしているわけですね。結構、重度の障害を持たれているかたでもプレーされているんですね。堀江さんは片足を切断されたとありますが、どのようなきっかけで車椅子バスケを始めたのですか?
堀 ずっとサッカーをしていたのですが、事故で足を切断した後も何かスポーツをしたいと思っていました。最初に浮かんだのがバスケでした。漫画リアルで知っていたというのが大きいと思います。
衛 そういえば漫画でも取り上げられていますね。と言うことはバスケットボール自体は全くの初心者だったんですか?
堀 体育の授業でやった程度です。

衛 なるほど。現在はスペインでプロとして活躍されているということですが、プロになるまではかなり練習したんですか?
堀 今年で8年目になります。日本で2年、アメリカで5年プレーしました。良いコーチに恵まれ、理論的にバスケを学ぶ事が出来ました。どこに行ってもやっていける自信がつきました。アメリカでのチームメイトも多くヨーロッパでプレーしています。
衛 アメリカでの経験が随分と長いですね。車椅子バスケはアメリカやヨーロッパでは結構メジャーなのでしょうか?
堀 メジャーですか…難しいですね。メジャーではないです(笑)。でも障害を持った人でもスポーツを楽しむ文化というのはとても発達していると思います。特にアメリカで衝撃を受けたのは、子供向けのプログラムが充実している事です。
堀 僕は大学リーグでプレーしましたし、もっと若い子供向けのキャンプなどにもインストラクターとして参加しました。車椅子に乗った子供が80人近く集まるキャンプはものすごい絵です!
衛 日本とは環境が随分違うのかもしれませんね。日本だと障害者の方が気軽にスポーツをできる環境が整っていないのも、アメリカとの違いなんでしょうか。しかし、80人の車椅子に乗った子供たちが車椅子バスケを行う絵は確かにものすごいですね!
堀 そうですね。日本では障害者スポーツに限らず、スポーツをする事に関して敷居が高いというか、いろいろ難しい問題があるような気がします。ランニングブームらしいですが、気軽にできるからなんじゃないでしょうか
衛 たしかにどのスポーツでも練習場所の確保が一番大変だと聞きます。そう言った環境の整備がもっと必要なのかもしれません。話題は変わりますが、堀江さんは現在スペイン在住とのことですが、スペインに渡った理由は何かあるのですか?
堀 アメリカの大学院を卒業して、次はどうしようかと考えていた時に、コーチにプロとしてプレーすることを勧められたからです。ヨーロッパにはそういう環境があるので挑戦しようと決めました。
衛 ヨーロッパにはプロリーグまであるんですね!それは日本とは大きな差ですね。やはりプロリーグがあるとモチベーションが違ってくるでしょうし。ちなみに現在はなんていうチームに所属されていますか?
堀 スペインのMidebaというチームです。12チームのリーグ戦です。その他にもカップ戦や他の国を含めたヨーロッパカップなどもあり、ほぼ毎週試合があるのはとても良い事だと思います。
衛 12チームあってリーグ戦も組まれているとしっかりと試合ができますね。Midebaは現在リーグでは何位でしょうか?ヨーロッパカップまであるとさらに盛り上がりますね。ちなみにヨーロッパカップには何カ国くらい出場しますか?
堀 14節の時点で8位です…。勝てる試合を落としたので、もう少し順位を上げられると思います。ユーロカップは全部で50チームくらいでしょうか。その内、予選を突破した16チームがユーロチャンピオンズカップに進出します。
衛 ユーロカップは私が想像していたよりも随分出場チームが多いですね!日本だとそこまで大きなリーグもないですから。リーグやチームにはスポンサーが付いているんでしょうか?
堀 はい。リーグもチームスポンサーが付いています。Midebaはそんな裕福なチームではないのですが、地元銀行や企業がスポンサーになってくれています。遠征費やその他もろもろカバーしてくれます。
衛 遠征費がスポンサー費用で賄えるってのはいいですね。スポーツチームでお金がかかるのは大概遠征費用ですから。堀江さん個人にはスポンサーがついているんですか?
堀 はい。プロになった事で企業スポンサーがつきました。応援してもらえるのはとてもうれしいです。

衛 個人でもスポンサードしてくれている企業がいるというのは素晴らしいですね!もっと多くのプレーヤーに脚光が当たるようになれば、もっとスポーツも発展していくんでしょうけど。では、話題を変えまして車椅子バスケを通じて実現したいこと、訴えたいことはありますか?
堀 うーん、難しいですね…。基本的には自分な好きでやっているのですが、活動を通して、スポーツは誰でも楽しむ事が出来るという文化が根付いたら良いなぁと思います。
衛 やっぱりスポーツって自分が楽しんでやることが一番重要ですよね!私ももっと多くの人に様々なスポーツを知ってもらって、多くの人にスポーツを楽しんでもらいたいですね。それでは今後の夢や目標について教えてください。
堀 障害を持った子供たちがスポーツを楽しめるような環境作りに貢献したいと思っています。とりあえず今シーズンは一つでも多く勝って、チームに貢献できればと思っています。
衛 そうですね、多くの障害を持った子供たちにもスポーツを楽しめる環境が整うと、もっともっとスポーツの輪も広がっていきますね!チームの方でも是非活躍して、優勝目指して頑張ってください!本日はありがとうございました!
堀 ありがとうございました!またよろしくお願いします。
衛 こちらこそありがとうございました!これで本日の堀江航(@hollinois)さんとのインタビューは終了です。インタビューの内容は後日http://spotalk.comにも掲載いたします。ぜひご覧ください。