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日本大学グライダー部

日本大学グライダー部さんにお話を伺いました

グライダーはかなりの長距離を飛ぶことができます
日本大学グライダー部

−日本大学グライダー部の概要を教えてください

創部は戦後のあたりと言われています。そのころは動力機部門と滑空機部門があり、2部合わせて航空部と言われていました。

昭和50年ころに動力機部門の機体が老朽化などによって飛べなくなり、動力機部門が廃止となり以降は滑空機分門のみとなって現在のグライダー部に続いています。 部員は2年生から4年生で20名ほど、ちょうど現在新人の勧誘時期なのであと20名ほどが新入部員として入ってくる見込みです。

−スポーツとしてのグライダーとはどのような競技ですか?

決められたポイントを周回して、いかに早くスタート地点に帰ってくるのかを競います。世界大会だと距離も長く、多くのポイントを回らなければなりませんが、学生の全国大会だとスタート地点を含めて3つのポイントを回り、一周約24km、滑空距離は選手の技量や気候により変わってきますが、300kmの距離を滑空することもあります。

リレーのように一周したら一度降りて来て、操縦士を交代して再び飛び立って時間を競います。基本的には複数の操縦士で交代するのですが、小規模の大学だと1人で回るところもあります。

各ポイントを通過したかどうかは、ポイントを中心に写真に撮ることで周回したかを確認します。フィルムの枚数が決まっていて、フィルムが交換できないようにカメラには封がしてあります。

大きな大会としては全日本学生グライダー競技選手権大会や関東大会などの各地方大会があり、これらの大会はタイムを競うのですが、少し変わった大会で原田覚一郎杯があります。普通では評価されない、「いかに長く飛んでいるか」を競う大会になっています。

周回コースを回るのは同じですが、一週ごとに降りてくる必要もなく、飛行距離を競いあいます。また下級生への訓練を同時に行っている非常に珍しい大会です。

鳥になって飛んでいるみたい
日本大学グライダー部

−グライダーの魅力を教えてください

グライダーの魅力はなかなか語りつくせない部分もあるのですが(笑)どうしても体感していただかないと分からりにくい部分もあるのですが、最近の旅客機などはコンピューター制御で操縦は離陸と着陸だけくらいしか行っていないような感じです。

しかし、グライダーはすべて自分の手で動かします。なので上手く機体と体が一致したときは、鳥になって翼で飛んでいるのではないかという気分になれます。

エンジンがないので上空で飛んでいると風の音しか聞こえてきません。まるで風と会話をしながら飛んでいるようです(笑)そう言った部分が特にグライダーの魅力でしょうか。

−鳥になった気分、風と一体になった気分はどんな時に味わえますか?

グライダーには3つの舵があります。エレベーターとエルロンとラダ―です。エレベーターは上下、エルロンは左右、ラダ―は機体をひねる動作を行います。この3つの舵で機体を操作するのですが、うまく調和をさせないと旋回しなかったり、失速してしまいます。

上手く操作できた時はまさに風と一体になった気分ですね。でも実際に操作しないとなかなか伝わりにくいのですが(笑)釣りで当たりが来たときの感覚に似ているかもしれません(笑)

グライダーは舵の操作だけでなく自然の影響もかなり受けます。何回飛んでも同じ環境で飛べることはほとんどありません。それは風向きであったり気温湿度、日射量によっても変化してきます。だから飛ぶときには常に新しい、ベストな答えを見つけながら飛ばないといけない。この答え探しも大きな魅力だと思います。

−グライダー部に入ったきっかけは初めてグライダーに乗った時の印象が良かったからだと思いますが、その時はどんな印象でしたか?

飛行機だと小さな窓でしか外は見れませんが、グライダーは窓が大きく非常に視界が開けていて、そこから見える景色は自分が空を飛んでいることを実感させるものでした。同乗した教官にも「鳥になったような気分でしょ」と言われましたが、まさにその気分を体感することができたのが大きかったですね。

グライダーの素材もいろいろ
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−グライダーって誰でも操作することはできるんですか?

グライダーを操作するためにはまず身体検査を受けることによって発行される練習許可証を取得できます。自動車でいう仮免の状態ですね。1〜2年生ではこの免許で教官と一緒に練習を行います。

3年生になると自家用操縦士の資格を取得できるようになり、取得できれば1人で飛ぶことができます。視力は眼鏡をかけて0.7以上あれば大丈夫です。ただ、グライダーは動力がないためあまり体重があると乗れないこともありますね。

特殊な技能はいらないため、誰でも手軽に入門できます。市民搭乗会や県民搭乗会などのイベントもありますので、まずは気軽に体験して頂きたいです。

−グライダーの機体ってどんな素材でできているんですか?値段はいくらくらいしますか?

一番新しい素材ではカーボンが主流になっています。次に多いのがFRP(強化プラスチック)で競技機体を除くと一番ポピュラーです。古い機体ですとアルミやステンレスと言った金属、木製の胴体に布を貼りさらにその上から樹脂で何層にもコーティングした羽布と呼ばれるものもあります。

モノコック構造でできていて、重量は種類によって変わってきますが700kg〜1t、特に競技する機体だと300〜400kgです。上昇気流に乗って上空上がるときには機体が軽いほうがいいのですが、スピードを出すためには機体は重いほうが有利です。世界大会などを飛ぶ機体はスピードを速くするため、水を100kgほど羽に入れて飛ぶこともあります。

値段については訓練用の1人乗りが600万〜1000万円。2人乗りが1200万円くらい。競技用だと1500万〜2500万円ほどします。

日本大学グライダー部は珍しいエンジン付きのグライダーDuoDiscusT(デュオディスカスターボ)も所有しています。新鋭の競技機でもある一人乗りのLS8。練習機では一人乗りのASK23、KA−6、二人乗りのASK21、ASK13を所有しています。

グライダーは空へのアクセスポイント
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−日本大学グライダー部の成績を教えてください

全国大会では2011年3月に行われた大会では個人優勝を果たしました。また2002〜2005年までは個人で4連覇、2003〜2006年までは団体で4連覇するなど実績のあるチームです。

この頃からFRPの機体が手ごろな価格で入手できるようになったため、機体差がなくなってイーブンな状態で競えるようになってきたのが大きいですね。
それ以外にも原田覚一郎杯や関東大会など各種大会で優勝歴が多数あります。

−グライダーを通して実現したいことを教えてください

パイロットになりませんかって言われると普通はひきますよね(笑)でもグライダーは先ほども言った通り、手軽に楽しむことができます。一番近くて間口の広い空へのアクセスポイントだと思っています。グライダーを通して空の楽しみをもっと身近に感じてもらうことが僕たちの使命だと思っています。

いつもは飛行機に乗るときはお客さんですが、操縦する主人公になってもらいたい。グライダーだけではなく飛行機全般を楽しんでもらうことで、空へのアクセスポイントをもっと多くの人に感じて欲しいですね。

−今後の夢や目標を教えてください

訓練生の目標は自家用操縦士の取得ですが、やはり先輩たちが達成した全国制覇を目指しています!

−他になにかPRしたいことがあれば教えてください

グライダーは男女差のないスポーツなので、もっと多くの女子部員に入部してもらいたいですね。現在、女子部員は4年生だけしかいないので伝統を受け継ぐためにもぜひ入部をしてもらいたいです。

部長も女性なんですよ!グライダーって敷居が高いと思うかもしれませんが、体力もいりませんし空を飛ぶのは非常に楽しいです。まずはお気軽に見学に来てください!

グライダーは老若男女だれでも楽しめるスポーツです。もっと多くの人にこのスポーツを楽しんでもらいたいですね。

- ありがとうございました!

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